Suica と PASMO の、障害者割引対応カードが発行されるとのことです。
ただし注意点もかなり明確ですので、その辺書いときます。
- Suica と PASMO の障害者対応版が発行されます
- 対象、第一種障害者だけじゃん。。。
- そもそも鉄道の障害者割引はセコい
- モバイル Suica やモバイル PASMO には対応しない
- たぶんフリーきっぷも割引対象外
Suica と PASMO の障害者対応版が発行されます
障がい者割引が適用されるお客さま向けの新たな IC カードのサービスの概要について (JR東日本公式PDF)
障がいを持つ人の鉄道・バス利用の負担軽減につながりそうです。Suica・PASMOの加盟事業者からなる関東ICカード相互利用協議会は2022年9月14日(水)、障がい者割引が適用される利用者向けのICカードサービスについて発表しました。
Suica と PASMO の障害者対応カードが発行できるようにるとのことです。
従来は Suica を使って乗車した場合は障害者割引が適用されませんでしたが、このカードを使えば適用されるとのこと(当たり前ですね・・・)。
発行開始は2023年3月から。
対象、第一種障害者だけじゃん。。。
障がい者割引が適用されるお客さま向けの新たな IC カードのサービスの概要について (JR東日本公式PDF)
⑵ サービス対象
第1種身体障害者または第1種知的障害者の大人のお客さま(第 2 種身体障害者および第 2 種知的障害者のお客さまはサービス対象外です。)と、障がい者本人を介護する任意の1名のお客さま。
このサービスですが、「障害者割引に対応」と言う割に、対象となる障害者は「第1種身体障害者または第1種知的障害者」のみです。
対象者がかなり限定される・・・
そもそも鉄道の障害者割引はセコい
第1種、第2種障害者が単独でご利用になる場合
普通乗車券 50%
片道の営業キロが100キロを超える場合(私鉄線等他鉄道会社線にまたがる場合を含みます。) 片道の営業キロが100キロを超える場合(私鉄線等他鉄道会社線にまたがる場合を含みます。)
そもそも鉄道会社の障害者割引っていうのはセコくて、第1種の障害者であれば乗車券は文句なく半額になりますが、障害者手帳持ちの多くを占めるであろう第2種障害者の場合は「片道100km以上」でないと割引対象になりません。
従来はみどりの窓口で100km超えの切符を買う際、障害者手帳を提示することで割引を受けていました。Suica カードが障害者対応になるということは、第2種障害者でも無条件に半額になるのだろうか?それとも Suica に障害等級持たせるのだろうか?
・・・と思ってたら、そもそも第2種障害者は発行対象外だそうです。
車のETCや航空各社だとほとんどの会社が常時割引なので、このへん鉄道会社はセコいなと。
モバイル Suica やモバイル PASMO には対応しない
また、Apple PayのSuica・PASMOや、モバイルSuica・PASMOを障がい者用ICカードとして利用することはできません。
注意点として、新設される障害者対応 Suica PASMO はカードのみで、モバイル版は相変わらず対象外です。
新幹線や特急に乗車する際はえきねっとや スマートEXを使いますが、たぶん相変わらずこれでは障害者割引を適用されないはずです。その場合、早得やJREポイントによる割引率のほうが高かったりします。(特急券部分は障害者割引されないので)
たぶんフリーきっぷも割引対象外
少なくともJREの障害者割引は普通乗車券のみ(&更に、障害等級による距離条件)なので、みどりの窓口でフリーきっぷを買う際に、障害者対応 Suica で決済しても割引対象にならないのではないかと思います。たぶん。
第1種障害者が通常の乗車を行う場合のみ、メリットがある Suica になるんじゃないかと。